インプラント対談その1

TOP > インプラント対談その1

インプラント対談その2 歯科雑感第一弾 インプラント談義

<前のページ |3| 次のページ>

激安国産10万円インプラントはどの様にお考えですか?

ヨルグ氏:

ネットなどで1本4~15万円を謳うインプラントは大丈夫なのでしょうか?

きぬた院長:

危険を承知の上で治療を受けるのであれば、それはそれで良いと思います。
しかし医院側が
①日本人に合う国産インプラント、②有名メーカーの国産インプラント、③インプラント体のカルシウム(HA)が骨との結合を早くする等、誤解を招く表現をしているケースを多々見受けます。これは問題でしょう。

  • ①ですが、日本人に合うかどうかは長い年月を経てそれが証明される訳で、臨床実績が短い国産インプラントが安全かどうかを証明するのに、あと20年くらいはかかるでしょう。安い値段に設定して、治験でもしているのでしょうか?
  • ②ですが、1980年代にその有名国産インプラントメーカーが販売した インプラントが大きな問題を引き起こしました。
    歯科医師なら誰もが知っている事実です。それでも危険を承知の上で導入するのは、経営がひっ迫しているからとしか思えません。
  • ③はカルシウム(HA)が剥がれるトラブルがあります。

そこで③については、ここで具体的にあった事例を述べておきます。

以下の患者さんは都内のある総合病院でインプラント学会指導医・専門医の先生から左上顎に国産10万円インプラントの治療を受けました。

きぬた院長:

それから半年後、左鼻から膿が出始めました。
大学病院で撤去に至り、大量の抗生物質を投与されました。上顎洞の洗浄もしています。これだけでも大変な苦痛があったはずです。
ところが、2年経過した今でも一向に治っていません。

原因は剥がれたカルシウムが上顎洞に飛散し、しかも吸収されず、いわば刺青状に洞底粘膜に刺さってしまったのです。

示談金をもらっても、これでは大変不幸な事ですよね。価格破壊には必ず綻びがでます。冷静に考えればわかることですよね。
医療も事業もボランティア団体ではないということです。どこかで利益を生まなくてはなりません。

通常1,000円前後するユッケを280円で提供し、5名の死亡者をだした焼き肉店。
失明者まで出した、都内激安レーシック眼科医院
脱落したインプラントを使いまわした1本15万円の豊橋の歯科医院
東京と横浜で展開する激安インプラント医院理事長の強制わいせつ罪での逮捕

最初にお話ししました様に、危険を承知の上でこの中に飛び込むことは自由です。
実際うまくいくケースもある訳ですし。あとは何が起こっても自己責任ですよね。

ヨルグ氏:

私だったらタダでも嫌です。

<前のページ |3| 次のページ>

上に戻る